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ゲリラ豪雨が原因の雨漏りは火災保険で直せる? 条件と注意点を解説
2024年02月29日
火災保険の中には、火事以外にも「災害による家屋や財産の損失」に対応している商品もあります。
近年はゲリラ豪雨で屋根が雨漏りしたといったケースも珍しくありません。しかし、火災保険が使えれば経済的な負担を抑えられます。
本記事では、火災保険でゲリラ豪雨による雨漏りを保証してもらえるかどうかや、条件・注意点を解説します。
火災保険で雨漏りの修理費が補償される理由
火災保険は、火災で家財が損傷を受けた場合に被害を補償する保険です。
また、商品の中には火事以外に「水害など自然災害による家屋や財産の損失」の補償特約が付いているものもあります。
台風などの自然災害で家財が損傷した場合の補償が付いている火災保険なら、雨漏りも火災保険で直すことができます。
なお、すべての火災保険に自然災害による家財損傷の補償が付いているわけではありません。
商品によっては補償内容が「火災のみ」となっている場合もあるため、まずは契約内容を確認しましょう。
これから家を買ったり建てたりする場合は、自然災害による被害も補償してくれる火災保険に入っておくと、いざというとき安心です。
ゲリラ豪雨で雨漏りが発生した場合の修理費に火災保険が使える条件
ゲリラ豪雨で雨漏りが発生した場合でも、無条件に火災保険が使えるわけではありません。
ここでは、ゲリラ豪雨で雨漏りが発生した場合に、火災保険で修理ができる条件を紹介します。
ゲリラ豪雨が雨漏りの原因であると確実である場合
火災保険で雨漏りが補償される条件とは、雨漏りの原因がゲリラ豪雨であると確定している場合です。
一般的に雨漏りの原因はさまざまで、ゲリラ豪雨に遭遇したときに雨漏りが発生した場合でも、それが原因とは断定できないケースもあるでしょう。
そのため、火災保険を請求する前に雨漏りの原因を調査する必要があります。
この調査は、雨漏り修理業者など専門家に依頼しなければいけません。
調査の結果、ゲリラ豪雨が原因で屋根材が壊れたりずれたりして、雨漏りが発生したと証明できれば火災保険の補償で雨漏り修理が可能です。
浸水被害なども補償対象になる場合もある
ゲリラ豪雨の被害は、雨漏りだけではありません。
例えば、ベランダの排水口の排水機能が限界を超えてオーバーフローした結果、部屋の中に水が浸入してくる場合もあります。
また、ゲリラ豪雨が激しい場合は自治体が整備した排水設備の機能が追いつかず、床上浸水などの被害が起こる可能性もあるでしょう。
このような被害も自然災害なので火災保険で補償される可能性があります。
浸水被害のほうがゲリラ豪雨が原因と証明されやすく、保険金が早く下りる場合が多いです。
火災保険の補償が使えない事例
ここでは、ゲリラ豪雨の際に雨漏りが発生しても火災保険の補償対象外となるケースを紹介します。
経年劣化が直接の原因の場合
調査の結果、雨漏りの原因が経年劣化だと判明した場合は、火災保険の補償対象外です。
屋根はおおよそ10~20年で屋根材や棟木などが劣化していきます。
例えば、すでに屋根材に細かいひびが入っていてゲリラ豪雨で雨漏りが発生した場合は「経年劣化によるひび割れが原因」と判断されます。
経年劣化していても雨漏りの発生までには至らなかったのが、ゲリラ豪雨の勢いで雨漏りが発生したといった事例は決して珍しくありません。
特に、築10年以上の物件はゲリラ豪雨で雨漏りが発生しても経年劣化の可能性があります。
一度検査をしてもらったうえで火災保険の申請をしましょう。
雨漏りの原因が施工不良の場合
屋根をリフォームした直後にゲリラ豪雨が発生して雨漏りをした場合は、ゲリラ豪雨が原因だと思われがちです。
しかし、リフォーム工事が雨漏りの原因の場合もあります。
屋根のリフォームでは屋根に人が上がって作業をするため、屋根材を損傷してしまう場合や、工事が不十分でゲリラ豪雨に耐えきれなかったといった場合もあります。
また、太陽光発電システムを後付けした場合も、それが原因で雨漏りが発生する場合があります。
この場合、火災保険が使えなくてもリフォーム会社などに修理費を請求できるため、原因が明確になったら請求してみましょう。
火災保険で雨漏りが直るとセールスをかける業者に注意
火災保険で雨漏りの損害が補償されるのは、雨漏りの原因が自然災害だと明確に証明された場合だけです。
しかし、ゲリラ豪雨や台風での被害が大きかった土地で、すべての雨漏りが火災保険で補償されるかようなセールスをする業者が現れることがあります。
このような業者に引っかからないようにするためにも、雨漏りの修理は信頼できる業者に依頼してください。
まとめ
本記事では、ゲリラ豪雨で雨漏りが発生した場合に火災保険の補償対象になる条件を紹介しました。
近年は建築技術の進歩によって自然災害が直接の原因で雨漏り被害が発生する事例は少なくなっています。
その一方で、経年劣化していたところにゲリラ豪雨が最後の一押しになって雨漏りが発生する事例は珍しくありません。
火災保険で雨漏りを直したい場合は、まず雨漏りの原因を調査しましょう。
株式会社ティオでは、雨漏りの修理はもちろん、雨漏りによる内装へのダメージにも対応しています。火災保険が適用されるかどうかも調査可能ですので、お困りの方はぜひ一度ご相談ください。