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アスファルト防水とは?概要やメリット・向いている場所を解説

2024年01月04日

アスファルト防水とは、アスファルトを利用した防水工事です。
ビルの屋上などさまざまな場所で利用されています。
その一方で「アスファルト防水とは何か」「なぜ必要なのか」と疑問に思う方もいるでしょう。

この記事では、アスファルト防水の定義やメリット、注意点、アスファルト防水が向いている場所などを紹介します。

アスファルト防水とは?概要やメリット・向いている場所を解説

アスファルト防水とは?

はじめに、アスファルト防水とはどのような防水工事か概要や施工できる場所を紹介します。
アスファルト防水を工務店やリフォーム会社からすすめられている方は、参考にしてください。

アスファルトを用いた防水工事の総称

アスファルト防水とは、シート状の防水材「ルーフィング」をアスファルトで張り付ける工法です。
アスファルトを釜に入れて溶かして接着剤代わりに使うため、別名「熱工法」とも呼ばれます。
防水シートを防水効果の高いアスファルトで接着するため、高い防水効果が見込まれます。

アスファルト防水の歴史はとても古く、19世紀末には原型が誕生しました。
日本で本格的にアスファルト防水が行われるようになったのは1920年代です。
そのあと、1950年にJIS規格が定められ、細かい改良を繰り返しながら現在にいたっています。

施工できる場所

アスファルト防水は熱を使う工法なので、広い場所の防水工事に適している施工です。
一例を挙げるとビルの屋上や学校などの公共施設の屋上、プールの底、大きなバルコニーなどで活用されています。
近年は、一戸建て住宅も屋上を作るケースが増えているため、アスファルト防水の需要は増しています。

反対に、狭いところや熱に弱い場所の防水工事には適していません。
また、アスファルト防水は高い防水性が特徴なので、屋内よりも屋外の防水に適しています。

アスファルト防水の種類とは

アスファルトには、以下の3種類の工法があります。

・常温工法
・トーチ工法
・熱工法

ここでは、この3つの工法の特徴や違いを紹介します。

常温工法

常温工法とは、溶融釜を利用せずに常温でアスファルトと防水シートを接着させていく工法です。
防水シートの裏側にゴムアスファルトの粘着層をコーティングし、それを用いて複数枚貼り合わせていく工法が一般的です。
そのため、煤煙や臭気発生の問題が起こりにくいメリットがあります。

また、熱に弱い素材がある場所にも常温工法ならばアスファルト防水が可能です。

その一方で、ほかの方法に比べるとやや防水性が弱いデメリットもあります。
したがって、プールの底にように高い防水性が求められる場所は別の工法がおすすめです。

トーチ工法

トーチ工法とは、バーナーを用いて防水シートの裏面と溶かしたアスファルトを接着させる工法です。
使用されるバーナーの名前が「トーチバーナー」と言うため、トーチ工法と呼ばれます。

道路の補修工事などでも使われるバーナーなので、見たことがある方もいるでしょう。
日本では1980年代から盛んに使われるようになった工法です。

少ないですがアスファルトの持つ独特な異臭や煤煙を発生させるデメリットであるものの、常温工法に比べて高い防水性が得られます。
そのため、ビルの屋上など煤煙や異臭が少々発症しても問題ないところでも重宝される工法です。

熱工法

熱工法とは、アスファルト溶融釜を用いる工法です。
融解釜内で220℃~270℃まで熱したアスファルトを用いる方法で、複数枚の防水シートを重ね合わせて敷いていきます。

アスファルトは硬化が早く、すぐに防水性を発揮するのが大きなメリットです。
したがって、すぐに防水機能を与えたい場所などを施工する際に適しています。

その一方で、アスファルトを高温で熱するのでどうしても煤煙や異臭が発生しやすいです。
また、高い技術が必要とされる工法なので、できる業者が限られているのがデメリットです。

アスファルト防水を依頼する業者の選び方

最後に、アスファルト防水を依頼する業者の選び方を解説します。
アスファルト防水は歴史が長い分、多くの業者が行っているため業者選びに迷う方も多いでしょう。

ここでご紹介するポイントを参考に業者を選んでください。

施工実績がある会社を選ぶ

アスファルト防水は、工法によっては高い技術が必要です。

したがって、施工実績がある業者を選びましょう。
施工実績が少なくても高い技術を持っている業者もいます。
しかし、施工実績が豊富な業者ならば、イレギュラーな事態が起こっても対処してくれるでしょう。

最近では、ホームページに施工実績を掲載している業者も増えました。
施工を依頼したい会社を見つけたら、まずは実績をチェックしてください。

必ず見積もりを作ってもらう

アスファルト防水の費用は、1㎡あたり8000~9000円前後が相場です。

しかし、施工する場所の状態や業者によって変わってくるため、必ず見積もりを取りましょう。
見積もりがわかりやすい業者は信用がおけます。
また、見積もりを複数社から取れば、おおよその地域の相場もわかるでしょう。

反対に、見積もりがいい加減な業者や相場よりも高すぎたり安すぎたりする業者への依頼はおすすめできません。
特に、相場と比べてかなり安い業者は加算前提の見積もりの可能性があります。

まとめ

アスファルト防水は防水工事のなかでも長い歴史を持つ工法です。
熱を使う分、施工できる場所に限りがある一方で高い防水性が望めます。
アスファルト防水をすすめられたら、業者としっかり相談して検討しましょう。

なお、どのような業者でもご紹介した3つの工法ができるとは限らないので、よく確認してください。

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