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ウレタン防水とは?概要やメリット・デメリットを解説
2024年01月25日
ウレタン防水は防水工事の一種で一般住宅のベランダや屋根など幅広い場所で使われます。
防水工事は複数の方法がありますが、ウレタン防水は比較的ポピュラーな方法で多くの場所に使われます。
「ウレタン防水を検討しているが、どのような防水工事なのか知りたい」と考えている方もいるでしょう。
本記事では、ウレタン防水のメリット・デメリットや特徴、種類などを紹介します。
ウレタン防水とはどのような防水工事?
はじめに、ウレタン防水とはどのような防水工事か、概要や特徴を紹介します。
ウレタン防水の施工を検討している方や、工務店から防水工事を打診されている方は、参考にしてください。
液体状のウレタン樹脂を使った防水工事
ウレタン防水とは、液状のウレタン樹脂を塗布して硬化させて防水層を作る工法です。
液状の防水液を塗布するので、狭い場所や複雑な形状の場所の防水工事をする際に適しています。
また、形状・材質を問わず施工可能なので、戸建て住宅のベランダから商業施設の屋上まで幅広い場所で施工されています。
ウレタン防水の特徴
ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を用いた防水工事です。
そのため、仕上がりがなめらかで見栄えがよい仕上がりになります。
また、既存の防水層の上から施工が可能なため、防水層を撤去する必要がありません。
工期が短くすみ、廃材が出にくいのもウレタン防水の特徴です。
例えば、屋上の防水層に劣化が見られるが施工が行える期間が短いといった場合にもウレタン防水は適しています。
その一方で、耐用年数は平均10年とやや短めです。
ウレタン防水工事のメリット・デメリット
さまざまな場所に施工できるのが大きな特徴のウレタン防水工事ですが、メリットだけでなく、デメリットもあります。
ここでは、ウレタン防水のメリット・デメリットをそれぞれ2つずつ紹介するので参考にしてください。
ウレタン防水工事2つのメリット
ウレタン防水工事のメリットは以下の2点です。
・場所を選ばず工事が可能
・施工を行っている業者が多い
前述したように、ウレタン防水工事は液体のウレタン樹脂を用います。
そのため、柱があったり凹凸がいくつもあったりする場所でもきれいな防水工事が可能です。
また、広い場所はもちろんのこと、狭い場所でも施工ができます。
施工を行う業者も多く、依頼しやすいのもメリットです。
ただし、ウレタン防水の特徴であるなめらかな仕上がりを行うには、ある程度の技術が必要です。
業者を選ぶ際は、実績が多いところを選びましょう。
近年はホームページを開設している業者も多いため、施工実績などを参考にしてください。
ウレタン防水工事2つのデメリット
一方、ウレタン防水工事のデメリットは以下の2つです。
・耐用年数がやや低め
・ウレタン防水ならではの特徴が少ない
ウレタン防水は耐用年数が10年前後と他の防水工事に比べて低めです。
しかも、長持ちさせるのは5~6年に一度トップコートを塗り替える必要があります。
メンテナンス費用を考えたら、他の防水工法の方がおすすめのケースもあるでしょう。
また、ウレタン防水はなめらかな仕上がりになる以外に突出した特徴がありません。
施工業者は多いですが、技術がないと仕上がりがでこぼこになる可能性もあります。
ウレタン防水をすすめられたら、長い目で見て他の防水工法と比べてどちらのメリットが大きいか、維持費が少ないかなどを検討しましょう。
ウレタン防水工事の種類
ウレタン防水工事には、以下3種類の工法があります。
・通気緩衝工法
・密着工法
・メッシュ工法
ここでは、この3つの工法の特徴やメリットなどを紹介します。
通気緩衝工法
通気緩衝工法とは、床面に通気緩衝シートを敷いてその上からウレタン樹脂を塗布する工法です。
シートには内部の湿気を逃す効果があり、湿気による防水層の膨れを防げます。
コンクリートなど湿気を含みがちな素材に防水工事をする場合に適した工法です。
シートを敷く分、工期がややかかり施工費用もあがりますが、湿気によって防水効果が早くなくなる場所にはおすすめです。
密着工法
密着工法とは、防水したい場所にそのままウレタン樹脂を流すオーソドックスな工法です。
戸建て住宅やマンションのベランダなど狭い場所に適した工法です。
また、シートを敷くなどの手間もないので工期が短くてすみ、費用も安価です。
したがって、「雨漏りがしているので、応急処置として防水工事を行いたい」といった場合にも適しています。
ただし、耐用年数の面でやや不安があります。
メッシュ工法
メッシュ工法とは、防水工事を行いたい場所にメッシュシートを敷き、その上からウレタン樹脂を塗布する工法です。
メッシュシートを敷くと密着工法よりもひび割れがしにくいといったメリットがあります。
ただし、通気をよくする効果はありません。
目立つ場所で、できるだけ美しく防水塗装を行いたい場合に適した工法です。
なお、工期は密着工法とさほど変わりませんが、シートを敷く分工費はやや高めとなります。
まとめ
ウレタン樹脂は液体の状態で塗布できるので、ウレタン防水はどのような場所でもできるのが最大の特徴です。
狭い場所や、変形した場所などを防水工事をしたい場合は、ウレタン防水を行うときれいに仕上がり、防水効果も得られます。
なお、ウレタン防水は5~6年に一度トップコートを塗り替えると長持ちするので、メンテナンスのことも考えてアフターケアが充実している業者を選ぶとよいでしょう。