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トタン屋根の雨漏りをコーキングで修理できる?注意点と共に解説
2023年11月06日
トタンは、屋根材の中でも雨漏りしやすい種類です。
雨漏り修理は専門業者に依頼するのが原則です。
しかし、ちょっとした雨漏りなら自分で修理したいという方もいるでしょう。
トタン屋根はコーキングを使えばDIYで一時的な修理ができます。
本記事では、トタン屋根の雨漏りをコーキングで修理する方法を紹介します。
注意点、メリット・デメリットも解説するので、ぜひご覧ください。
トタン屋根の雨漏りをコーキングで修理する方法
はじめに、コーキングを利用してDIYでトタン屋根の雨漏りを修理する手順を紹介します。
コーキングはホームセンターやインターネット通販で手に入ります。
複雑な手順ではないので、覚えておけばいざというときに役立つでしょう。
雨漏りの周囲をきれいに掃除して養生する
まずは、雨漏りがあるトタンの周りをきれいに掃除します。
ゴミやホコリはもちろん、サビなども可能な限りしてください。
汚れた場所にコーキング材を充填しても、耐久性がないからです。
掃除が終わったらコーキング材が周りにつかないよう、雨漏り部分の周りを養生しましょう。
作業は半日~1日仕事になる可能性があるため、時間の確保は必須です。
準備を調えてコーキング材を充填しないと、コーキングがすぐに剥がれたり別のひび割れが生じやすくなったりします。
作業はていねいに行ってください。
プライマー(下地)を塗る
養生ができたら、プライマー(下地)を塗ってください。
プライマーとは、コーキング材の接着力を高める効果がある建材です。
コーキング材には複数の種類があり、プライマーを塗る必要がない製品もあります。
耐久性を高めたいなら、プライマーがある製品を選びましょう。
なお、コーキング材によってプライマーは異なりますが、プライマー単体も販売されています。
プライマーとコーキング材を別々に購入する場合は、コーキング材にあったものはどれか店員に相談するのがベターです。
コーキング材を充填する
プライマーが乾いたら、コーキング材を充填します。
コーキング材はホームセンターなどで簡単に手に入ります。
しかし、充填できる素材は決まっているため、必ずトタンに充填できるものを選びましょう。
トタン用以外の充填剤を使うと耐久性が下がるなどのデメリットがあるからです。
コーキング材は乾くまでに、一定の時間がかかります。
修理の規模によっては乾くまで数日かかる場合もあるでしょう。
したがって、コーキング材を充填する場合は、晴れの日が数日間続くときを選んでください。
寒冷地は、冬の間は雪が降る恐れがあるので春~秋に施工しましょう。
完全に乾いたら養生テープを剥がす
完全にコーキング材が乾いたら、養生テープを剥がします。
これで、充填されたコーキング材の効果により、雨漏りは止まります。
ただし、コーキングによる雨漏りの修理はあくまでも応急処置です。
雨漏りが止まったように見えても、コーキングが外れればまた雨漏りが発生します。
早めに専門の業者に、本修理を依頼しましょう。
トタン屋根の雨漏りをコーキングで修理するメリットと注意点
トタン屋根の雨漏りをコーキングで修理するメリットと注意点を紹介します。
応急処置をDIYで行おうと検討している方は、参考にしてください。
メリット:DIYで修理すれば費用が抑えられる
雨漏り修理を業者に依頼すれば、小さな箇所でも5万円以上の費用がかかります。
トタン屋根は瓦屋根やスレート屋根に比べると、雨漏りしやすいです。
経年したトタンほど雨漏りしやすいので、その度に修理費用がかかれば何かと大変でしょう。
しかし、修理をせず放置すると、屋内が雨で傷んでしまいます。
DIYで雨漏り修理ができれば、費用を抑えて雨漏りをすぐに修理可能です。
コーキングは数百円~千円台で手に入ります。
手間さえ惜しまなければ、雨漏りに悩まずにすむでしょう。
デメリット:あくまでも応急処置にすぎない
コーキング材の充填によるトタン屋根の雨漏り修理は、あくまでも応急処置です。
屋根は雨風に常にさらされる場所です。
そのため、雨漏りの修理はコーキングの充填だけは不十分といえます。
一時は雨漏りが止まっても、短期間で雨漏りが再開するケースも珍しくありません。
雨漏りが止まったように見えても安心せず、できるだけ早く専門の業者に修理を依頼しましょう。
トタン屋根の雨漏りをコーキングで直したいなら業者に依頼を!
トタン屋根の雨漏りを根本的に直したい場合は、トタンを部分的に交換したり屋根全体を葺き替えたりする必要があります。
屋根材の下にある棟などの修理が必要になるケースもあるでしょう。
DIYでは難しいので、専門の業者に依頼をしてください。
たびたび雨漏りする場合は、トタン屋根自体の寿命が考えられます。
雨漏りが止まったからといってそのままにしておくと、屋根自体の寿命が縮んでしまいます。
コーキングの充填で雨漏りの応急処置をしたら、できるだけ早く業者に相談をしましょう。
まとめ
コーキングを使えば、トタン屋根の雨漏りを短期間ですが止められます。
屋根に登る際は転落や踏み抜きに注意して、作業をしましょう。
また、コーキング充填による雨漏り修理はあくまでも応急処置です。
応急処置後そのままにしておくと、再発するだけでなく屋根全体の寿命が短くなります。
屋根全体の葺き直しとなると、雨漏り修理より多額の費用がかかりがちです。
雨漏りが止まったからと安心せず、できる早く専門業者に依頼して根本的に雨漏りを直してもらってください。