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瓦屋根のメリット・デメリットを解説!台風や地震に負けない瓦も紹介

2023年03月29日

「瓦屋根にするメリットが知りたい」
「瓦屋根にしたいけど地震に弱いって本当?」
このようにお考えではありませんか?

メリットが多いといわれる瓦屋根ですが、初期費用が高いので導入に対しては慎重になる方もいるでしょう。

この記事では、瓦屋根を使用するメリットとデメリットや、災害に強い軽量防災瓦について詳しく解説します。
瓦屋根を検討中の方には参考になる内容ですので、ぜひ最後までお読みください。

瓦屋根のメリット・デメリットを解説!台風や地震に負けない瓦も紹介

瓦屋根を使用する3つのメリット

瓦屋根には多くのメリットがあります。
ここでは以下に記載する、3つのメリットを紹介するのでぜひ参考にしてください。

1.耐久性が高く塗装メンテナンス不要
2.デザイン性に優れている
3.断熱性と遮音性が高く家の中が快適

それぞれ詳しく解説します。

1.耐久性が高く塗装メンテナンス不要

瓦屋根は約1000℃以上の高温で焼き上げるため、瓦自体の強度もあり、その耐久性の高さが最大のメリットです。

ひび割れも起きにくく、粘土瓦の耐用年数は50年以上といわれます。
色あせもないため、塗装メンテナンスの必要がありません。
その結果、トータルコストが安くなる点も魅力といえるでしょう。

2.デザイン性に優れている

2つ目のメリットは優れたデザイン性にあります。
瓦屋根と重厚感あふれる外観が特徴的なため、古風な家のイメージが強いと感じる方も多いのではないでしょうか?

実は瓦は、スレート屋根やガルバリウム鋼板に比べると、色や形状の種類が豊富な傾向にあります。
そのため、和風と洋風のどちらも表現が可能です。
家の個性を出すための要素として、瓦をぜひご検討ください。

3.断熱性と遮音性が高く家の中が快適

3つ目のメリットは、断熱性と遮音性の高さです。
瓦は、屋根の下地との間に空気層ができるような工法で設置されています。
この空気層があるため、瓦から屋根に対して熱や音がダイレクトに伝わらないのです。

また、瓦屋根の素材は粘土なので、音も吸収してくれます。
夏は涼しく、冬は暖かいのが、瓦屋根を導入するメリットといえます。
雨の音も気にならず、1年を通して快適に過ごせるのも特徴です。

瓦屋根を使用する3つのデメリット

瓦屋根を使用するデメリットを、3つ紹介します。

・初期コストが高い|トータルコストにはメリット有り
・瓦が重いので耐震性に注意が必要
・台風に飛ばされる|工法見直しが義務化された

それぞれ解説します。

1.初期コストが高い|トータルコストにはメリット有り

施工には高度な技術が必要で、材料費も高いため、ほかの屋根材に比べると初期費用は高額です。

そのため、新築時の初期費用を安く抑えたい方には、あまり適しません。
ただし、ほかの屋根材に比べるとメンテナンスにかかるコストが少なくすむ傾向にあります。
そのため、トータルコストを考えると瓦を選択するのは有利だといえるでしょう。

長期的に見ると、コスト面のメリットが瓦には十分あります。

2.瓦が重いので耐震性に注意が必要

屋根の重さが家の耐震性に影響するのは事実です。
同じ構造の家で比較した場合には、重い屋根の方が揺れは大きくなります。

しかし現在では、建築基準法によって屋根の重さを考慮した構造設計が義務化されています。
そのため、建物全体としての耐震性が向上しているのです。
つまり、瓦屋根だとしても地震で倒壊しやすいとはいえません。

注意が必要なのは新築時よりも、ほかの軽い屋根材から瓦屋根に葺き替えを行う場合です。
もともと瓦の重さを考慮した構造になっていないため、建物自体のリフォームが必要になる可能性は高いでしょう。

3.台風に飛ばされる|工法見直しが義務化された

スレート屋根など、ほかの屋根材の多くが釘やビスで固定されているのに対して、瓦屋根はもともと一枚一枚の固定をしていませんでした。
これが、瓦屋根は台風で飛ばされやすいといわれる理由です。

しかし、2022年に国土交通省からの発表によって「瓦の一枚ずつの固定」が義務化されました。
この工法見直しによって、近年では瓦屋根の強風耐性は向上しているといえます。

災害に強い軽量防災瓦

「耐震性」と「強風耐性」を改善するため、軽量で防災性の高い「軽量瓦」が開発されました。
ほかの屋根材の重さと比較して表にしましたので、参考にしてください。

屋根の種類

ガルバリウム鋼板

スレート

軽量瓦

従来の瓦

重さ

5kg/㎡

20kg/㎡

35kg/㎡

50kg/㎡

新しく開発された「軽量瓦」は35kg/㎡と、ガルバリウム鋼板などと比較すると重い部類ですが、従来の瓦と比べると耐震性の面で有利といえます。

また釘による固定に加えて、瓦同士が噛み合ってロックする構造を持つ「防災瓦」の開発によって、地震や台風に対する耐性がさらに向上しました。
「軽量瓦」と「防災瓦」の両方を合わせ持つ「軽量防災瓦」もあるため、必要に応じてぜひ導入しましょう。

軽量防災瓦のメリット

瓦屋根には、以下3つのメリットがあります。

・耐久性が高く基本的にメンテナンスが不要
・デザイン性に優れる
・断熱性と遮音性が高い

この魅力を引き継ぎつつ、防災性を高めたのが軽量防災瓦です。
軽量かつ特殊な工法で固定されるため、地震に強く台風にも飛ばされにくい傾向があります。

軽量防災瓦のデメリット

計量防災瓦は重量が軽い分、通常の瓦に比べると若干耐久性には劣るといわれます。
また先述したように、防災機能を持った瓦は設置方法が特殊であるため、業者によっては施工できない場合があるので注意が必要です。

施工できる業者が限られる分、費用も高くなるデメリットにも注意しましょう。

まとめ

瓦屋根には「高い耐久性」「見た目の良さ」「断熱性と遮音性に優れる」など、多くのメリットがあります。
初期費用はかかるものの、基本的にメンテナンスが不要なので長い目で見るとコストパフォーマンスも高いです。

瓦屋根は地震や台風に弱いといわれますが、近年では法改正や工法の工夫、軽量防災瓦の登場によって改善されています。

優れた機能を持つ瓦屋根を、ぜひご検討ください。

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