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雨漏りはカビだけでは終わらない!家屋や人体への被害と対処法を解説

2023年08月09日

天井や壁にカビが生えてしまい「雨漏りが原因ではないか」と心配している方もいらっしゃるでしょう。
黒ずんだ内装だけでなく、室内に漂うカビ臭さも気になるのではないでしょうか。

今回の記事では、雨漏りが原因で壁や天井にカビが生えた場合、どう対処すればいいか解説します。
放置しておくと二次被害につながる可能性があるため、ぜひ最後までご覧ください。

雨漏りはカビだけでは終わらない!家屋や人体への被害と対処法を解説

雨漏りとカビ|注意すべき症状や環境

室内にカビが発生する原因はカビだけではありません。
しかし、雨漏りが原因でカビが発生している場合は、早めに対処しなければ深刻化する恐れがあります。

ここでは、雨漏りとカビについて以下の点を解説します。

・雨漏り初期に見られる症状
・カビが生えやすい環境

カビの原因が雨漏りかどうかチェックしましょう。

雨漏り初期に見られる症状

雨漏りからカビが発生する場合、その前から雨漏りの兆候が見られます。
雨漏りの初期症状には以下のようなものがあります。

・天井から水が滴る
・天井や壁にシミができる
・壁紙が浮いたり、剥がれたりしている
・家の中がカビ臭く感じる

天井や壁にカビが生える原因は雨漏りだけではありません。
しかし、こうした症状が見られる場合は、屋根や壁から雨漏りが起こっている可能性が高いといえます。

カビが生えている場所以外にも、上記の初期症状が見られる場所がないかチェックしましょう。

カビが生えやすい環境

カビが生えやすい環境は、以下の条件を満たしている場所です。

・温度20~30℃
・湿度80%

湿度が高い場所ほどカビが発生しやすく、さらに栄養となるホコリや汚れがあればより繁殖しやすくなります。
室内にカビが繁殖しやすいのは、浴室や窓まわりといった湿度が高い場所です。
天井や壁にカビが発生する場合は、屋根や外壁からの雨漏りが原因である可能性が高いでしょう。

雨漏りが原因で発生したカビは、表面的にきれいにしただけでは解決できません。
根本的な原因にアプローチする必要があります。

雨漏りとカビ|家屋や人体への被害例

雨漏りによるカビが発生している場合、放置すると家屋や人体へ悪影響を及ぼす可能性があります。
主な被害として次のような例が挙げられます。

・柱や壁が脆くなる
・白アリ・ダニなどの害虫が増える
・停電・漏電の危険性が高まる
・体に不調が表れる

具体的な内容を解説します。

柱や壁が脆くなる

屋根や壁から侵入した水は、木材に染み込んで腐食させます。
柱や梁・壁が脆くなれば耐久性が落ちるため、家屋が傾いたり、天井が抜けたりする危険性もあります。

家屋を支える柱や梁の腐食は耐震性も低下させるため、大きな地震が起きた際、倒壊する危険性も出てくるでしょう。

木造以外の家屋も、雨漏りによって鉄筋に錆が生じて脆くなり、耐久性・耐震性が低下する可能性があります。

白アリ・ダニなどの害虫が増える

白アリは水分が多く腐朽の進んだ木を好むため、腐食した柱などを食べます。
白アリに食べられた柱や屋根は空洞化するため、耐久性・耐震性が低下し、家屋は脆くなります。

また、ダニもカビと同じく湿度と温度が高い場所を込んで繁殖する虫です。
加えて、カビはダニの餌になります。
カビが生えていれば、ダニが増殖する危険性が高まるでしょう。

ダニの死骸やフンはアレルギーの原因となるため、カビ同様に人体への悪影響も懸念されます。

停電・漏電の危険性が高まる

天井裏や壁の内側は電線が通っている場合が多く、雨漏りの影響で停電や漏電が起こる可能性があります。
本来電線には絶縁体が巻かれていますが、雨漏りによって、隙間から水が浸入するケースがあるためです。

漏電は発火や感電の危険性があり、特に屋根裏のようにホコリの多い場所は火災のリスクが高くなります。

体に不調が表れる

雨漏りによってカビが発生すると、体にさまざまな不調が表れる可能性があります。
カビの胞子は空気中を舞うため、呼吸とともに体内に入ってしまう恐れがあるからです。

カビが原因で起こる病気には以下のようなものがあります。

・アレルギー性鼻炎
・アスペルギルス症
・過敏性肺炎
・喘息
・気管支炎

カビは、シックハウス症候群の原因の一つにも挙げられています。

カビが生えているからといって、必ずしも発症するわけではありません。
しかし、もともとの体質や高齢者・赤ちゃんなど、症状が重くなるケースもあるので注意が必要です。

雨漏りとカビ|放置せずプロに頼るのが正解

天井や壁のカビは、表面的なものだけであれば家庭で取り除けます。
しかし、雨漏りが原因の場合は内部でカビが拡大している可能性が高く、素人では対処しきれません。
また、雨漏りを放置しておくとそれだけ修理費用が高くなります。

雨漏りの処置は素人では難しいため、早めにプロに依頼し、修理してもらうと安心です。
屋根や天井といった高い場所での作業は、慣れない素人が行うとケガにつながる危険性もあります。

そのうえ、雨漏りは原因の特定が難しく、知識・経験が不足していると再発の可能性もあります。
雨漏りの修理は、雨漏り専門の業者への依頼が重要です。
天井や壁のカビもきれいにしたい場合は、同時に施工できるかどうかも業者選びのポイントになるでしょう。

まとめ

天井や壁に生えたカビは、雨漏りによるものなら表面だけをきれいにしても解決されません。
雨漏りそのものを解決する必要があるため、プロに相談しましょう。
時間が経つほど雨漏りの被害は大きくなり、修復にかかる費用も高くなります。

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